てんてん

てんてんという名の由来について。

もともとは私の小学校3年生くらいから高校のときまで呼ばれていたあだ名だ。
そのあだ名の由来などない。自分で名乗ったのだ。たしか。
気に入っていたので高校のときも名乗った。
「来来!キョンシーズ」のテンテンよりも間違いなく早い。
花さか天使テンテンくん」より早いのも言うまでもない。
いいちこちらはひらがなだ。

2、3年くらい前、かみさんが子猫を拾ってきたことがあった。その子はどうやらもともとのらの子でひどい風邪をひいており、衰弱して死んでしまった。かみさんはたいそう落ち込んだ。たしかうつ病真っ最中か、直りかけくらいだったか。

そして半年くらい前からか、「ねこ飼いたいね」としきりに言うようになった。
しかしマンションだし前回のねこのこともあるし旅行とか難しくなるしということもあり、買ったりもらったりという動きはしなかった。「出会い」が必ずあると信じ、たまに公園をうろうろするとかしては「いないねぇ」と言い合うだけだった。
そう言いながらも、「今度会う子にはねぇ、背中に羽根の柄が入ってるの。(これは盲導犬の映画「クィール」のようだがそれを知る前から言っていた。)」だの「その子はこの前の子の生まれ変りだね」とか言っては思い出し泣きしたりだの会う前からかなりの思い入れだった。
タロットで「いつ会えますか」などと訊いたりもしていた。
天使にまつわることごとが起こるようになり、自然に今度会う子は「てんてん」と決まっていた。

この名前が先にあり、
満を持して、
壁紙にしている子猫2匹を合わせたような猫、てんてんがやってきたわけだ。