ベランダ菜園001

金曜。

私があまりにコンポストを構うので、「そんなにまめにいじるなら何か育てたら?」とかみさんが提案。
そうか・・・
ゴミ減量が目的ではあるが、堆肥づくりには目的がなかった。
目的もなく堆肥を作ってもしょうがない。
分解されていく生活の片鱗を愛おしく眺めているだけでは致し方ない。
生産せねば。循環の輪を繋げねば!

というわけでベランダ菜園を企む。


土曜。

ひとまず平田ナーセリーという園芸ショップに行ってみるが
狙っていた「しそ(大葉・紫蘇・シソ)」の種がなかった。
このあいだ「あるある大辞典」で特集されたのでひっぱりだこらしい。
店にいるあいだそれを探しにきたらしいお客が数組。
くやしい。
子供の頃てんぷらが出るたびにラインナップに含まれていたしその実が目的な私は、
健康大好きのにわかしそファンに負けた気分である。


日曜。

気になっていた野いちごの様子を見に行く。
先日、たまに通る道の脇に野いちごの花がたくさん咲いていたのだ。
バイクだけどリュックにビニール袋を数枚と、いちおう移殖ごてを持っていざ行かん。

のんびりした道を久しぶりにバイクで走る。
いつもは市街地ばかりなので天気のよい日の郊外はとても良い。

野いちごはそこにあった。
しかし、日頃通るときには感じなかったがかなり急な土手の斜面だ。崖と言ってよい。
転げ落ちたら車道に投げ出されて死んでしまうので高い位置に群生している最高のポイントはあきらめ、
手の届く範囲のものだけをちょこちょこ摘む。
そのかわり生えている野いちごそのものを根っこから数本失敬した。
野生の植物をベランダのプランタで育てられるのか甚だ疑問ではあるが、とりあえずやってみる。
ビニール袋にそっと詰めていく。

帰りにナフコに立ち寄る。
しその種はふつうにあった。
ついでにラディッシュとオクラもゲット。
袋に入れてくれようとしたが「袋いらないっす」と一言言ってみる。
そういえば午前中マルキョウで卵1パック118円だけを買いに行ったときも自然にこの言葉が出た。
ただし自然には出たが出かたが不自然だったかもしれない。
必要以上にでかい声が出てしまってビクッとされてしまった。私自身もビクッとしたから無理もない。

このナフコへの寄り道がよくなかったようだ。野いちごはコンテナに植えられたあとも
ゲンナリしたままだ。月曜の夜にはさらにしおしおだった。ごめんなさい。

遅く&長くなったのでまた次回。