ある朝のできごと

先日の早朝、公園につづく道の中央線上に猫が車に轢かれて死んでいた。
そばにその仲間らしい猫が2匹、どうすればいいかわからないといった様子でうろうろしていた。
まだ事故は起こったばかりだったのかもしれない。

公園のコースを一周歩いてその道に戻ってくると、仲間の猫たちは歩道の植え込みの隙間にうずくまって、じっと死んだ猫の亡骸を見つめていた。
どうなってしまうのか気が気でないのだろう。
なんともやりきれない光景だった。
死骸を安全な場所にうつしてやろうかとかなり迷ったが、結局何もしなかった。
それでよかったのかと少し後悔のようなものが残る。