All the things you are

多くのアーティストがプレイしている曲のひとつである。
初めて出会ったのは飲食店で働いている頃。
店でピアノライブをしている福岡出身のJazzミュージシャン、立花洋一さんの演奏だった。
「あ、この曲好き」と思ったらすぐに曲名を教えてもらうのだ。
この曲はバラード調のゆったりした演奏が多いのだが、立花さんのは全然違う。
すごい速い。キビキビしている。
今でもこの曲の演奏は立花さんのが一番好きだ。もう何年も聴いていない。

CDで聴ける演奏ではキース・ジャレットの「Tribute」(邦題「All Of You」)の演奏が一番好きだ。
というよりもJazzの音源の中で一番のお気に入りだ。
Jazz以外を含めてもそうかも知れない。他にこれより好きと言えるものが思い浮かばない。

キースは「Standards vol1」でもこの曲を演奏している。
そちらはこざっぱりとまとまっておりこれまた名演ではあるが、「Tribute」の演奏には及ばない。
空気が違う。2分40秒に及ぶピアノソロでの緊張感あふれるイントロ。何度聴いても鳥肌が立つ。
きっと、収録時生で聴いてたら感動して泣きじゃくっていると断言する。間違いない。